ネオジム磁石

ネオジム磁石 材質説明

ネオジム磁石は、1983年に日本で発明された希土類(レアアース)磁石で、永久磁石のうちで最も強力な磁石です。異方性フェライト磁石の約8倍の磁力を持ちます。
主原料が比較的豊富なネオジウムと鉄のため、サマコバ磁石等に比べ安価に製造することができます。また、比重がサマコバ磁石よりも10%も低いため、小型化、軽量化のニーズにも適応します。さらに機械的強度が高いために、欠けや割れが少なく、機械加工や着磁後の取扱いが容易です。
一方、強力な磁力のため周囲に磁力の影響を及ぼし、取り扱いに注意する必要があります。 温度特性が比較的大きく熱減磁を生じやすい欠点があります。
また、耐蝕性が悪いために錆びやすく、高温多湿の環境で使用する用途には表面処理が必要です。一般にはニッケルメッキ処理がされるため、ネオジム磁石の多くは銀色で金属光沢の外観になります。
高い磁気エネルギー積を利用して小型化された電子機器などに多く採用され、ハードディスクやCD・DVDプレイヤー、携帯電話などの製品にも使われています。例えば、ハードディスクではヘッドと呼ばれる読み書きをするためのアクチュエータに用いられています。またヘッドフォンにこれを内蔵すると高音質になるため、最近のヘッドフォンのほとんどに内蔵されています。

特徴

  • 磁束密度が高く、非常に強い磁力を持つ。
  • 磁力の温度変化が大きい。
  • 加熱すると熱減磁を生じやすい。
  • 錆びやすいため表面処理が必要。(Niメッキ等)

主な用途

  • ハイブリッドEV車両モーター
  • 風力発電機
  • 高速回転モーター発電機
  • 磁選機・クーラントセパレーター
  • リニアモーターなど

ネオジム磁石 表面処理

表面処理法 膜厚 μm 適量重量 g 形 状
ニッケルメッキ 20~30 0.5~200 リング、角型、丸型、セグメント
エポキシスプレー塗装 40~80 10~200 角型、セグメント、異形状
電着塗装 20~30 0.5~200 角型、大型リング

ネオジム磁石 製造工程

原料成分
ネオジウム(Nd)、鉄(Fe)、ホウ素(B)、ディスプロシウム(Dy)
図版:ネオジム磁石製造工程

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